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サンプル53

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タイトル:赤い部屋 ホラー・怪奇

その部屋は、一面の赤に覆い尽くされている。
天井から床、家具の全てが赤。
1歩中に入ると目が痛くなってしまう光景に、俺は思わず眉を顰めた。

そもそも、何故俺がここに居るのか。

フリーターである俺は、新聞に掲載されていた求人欄の1つの記事に目を留める。
給料は破格。短期のバイト。
この仕事をすれば、4ヶ月は暮らせる。贅沢は出来ないだろうが、食うには困らないだろう。
直ぐに机の上にある携帯を取り、電話を掛けた。

666 2008年09月19日 (金) 02時16分(216)
 
題名:電話の女

トゥルルル・・・・・・
トゥルルル・・・・・・

「・・・・・・はい」

2度目のコールが終わり、3度目のコールで女が出た。
声には覇気がなく、印象的には暗い女、と言った所だろうか。

667 2008年09月19日 (金) 02時17分(217)
題名:不快な質問

「…… あぁ、短期アルバイトの申込みですか」

言い終わらないうちに女はチッと舌打ちした。
応対の口調も急に粗略になる。
新聞に求人を掲載しているといえど、まともな会社ではなさそうだ。

「仕事の前に確認することになってるんで訊くんだけど、
 今罹っているの病気は?友達と注射回し打ったりは?金属アレルギーは?・・・・」

面倒だったが、適当に相槌を打った。
質問の内容から察するに、いわゆる「治験」のアルバイトなのだろう。
気味は悪いがカネの為だ。

「…あー、そう。
  じゃあ、今晩9時、大町駅東口の第二コインロッカーに。
  一秒でも遅れたら、この話は無かったということで」

俺の返事も待たずに、女は受話器を叩き切った。

66k 2008年12月21日 (日) 16時20分(226)
題名:a

a

a 2009年02月18日 (水) 19時23分(236)


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